インプラント
歯を抜いた際に、その失った部分を補うための治療法の一つです。
『最近よく「インプラント」という言葉はよく耳にするけれど、詳しいことはわからない』
という方も多いのではないでしょうか?
痛いのではないか、怖いのではないか・・・などの不安もあることと思います。
インプラントとは
インプラントは入れ歯と違い、骨にしっかりと固定されていますので、力をかけて硬い食べ物もしっかりと咬むことができます。
また、お食事のときに食べ物が入れ歯の下に入り込んで痛い、嫌なにおいがする、などの悩みもありません。
さらに、入れ歯のように、他の歯にかけた金属が見えることもありませんし、取り外して清掃する必要もありません。基本的にインプラントは、歯を失った部分のみを治療する方法なので、他の歯を削ったり、過剰な負担をかける必要はありません。
歯を失った後、歯の根を支えていた骨は力の伝達がなくなるためその役割を失い、ある程度の細さになるまで自然に吸収し、やせていきます。しかし、インプラントならば、咬む力をしっかりと骨に伝えてくれますので時間が経っても骨はやせません。
インプラントの形体
インプラントの構造は左のように、上部構造・アバットメント・インプラント体(フィクスチャー)の大きく3つの部位に分けることができます。
インプラントをするにあたって
インプラント治療は、歯茎の下の顎の骨に直接インプラント体を埋め込む手術を行います。そのため、顎の骨の量が少ない方は、骨移植などの処置を併用しなければならない場合があります。
妊娠期で、術後の投薬や、レントゲン撮影を避けたい場合には、出産後の落ち着いた時期にインプラント治療をした方がよいでしょう。
出血を伴う処置もありますので、糖尿病や高血圧などの慢性疾患がある方は良好な状態にコントロールされていることが条件になります。その他、全身的なご病気がある場合にはかかりつけの医師と相談の上インプラント治療を考える必要があります。
インプラント治療に悪影響を及ぼす可能性がある他の歯の病気がある場合には、その歯の治療を優先する場合があります。
治療方法
① 検査・診断
レントゲン撮影やCTで、歯牙欠損部分の骨の状態を確認します。
② 1回目手術
ドリリング→インプラントの埋め込み→キャップ被せ
③ 2回目手術
キャップ外し→アバットメントと装着
④ 仮歯装着
仮歯を作り、実際に使用しながら形態や装着感、かみ合わせなどを確認し、本歯の型を作成します。
⑤ 歯の装着
作成した本歯を装着し噛み合わせなど調整し完了です。
⑥ メンテナンス
定期検査をしながらきちんとケアしていきましょう
※②~⑤は、約1.5ヶ月~4ヶ月を要します。